東伊豆町

地域の魅力の再発見と発信への取り組み〜地域の人と外部の人との架け橋として〜

フィールドワーク協力事業者
NPO法人ローカルデザインネットワーク

フィールド担当教員【専門領域】
阿部 耕也 (社会学、教育学)
牛塲 智 (経済学・経営学)

 東伊豆町は、観光業を産業の主軸としている地域である。海沿いには旅館が立ち並び、温泉や海の見える景色を求めて毎年多くの観光客が訪れる。しかしながら、旅館へ泊まることを主な目的としている観光客が多いため、どこにも立ち寄らずに旅館へ直接向かう人は少なくない。したがって、まちに賑わいがなく、空き家や空き店舗が多いという課題がある。
 そこで東伊豆町フィールドワークでは、東伊豆町内の稲取地区に焦点を当て、「人の行き交う稲取を実現する」という目標のもとで、町内に訪れる人々が、旅館や温泉以外の魅力を発見できるようにまち歩きイベントを企画し、実行してきた。また、東伊豆町内に住んでいる方々が、まちの魅力を再発見することで、その魅力を自ら外へ発信する主体となってもらうことを目的とした活動も行なっている。
 NPO法人ローカルデザインネットワークの協力のもとで、これまでに、県内の大学生とともに東伊豆町の魅力を発信する写真を活用したイベントを企画、実行したほか、2019年度は、稲取の街を歩き魅力を発見してもらうロゲイニング風まち歩きイベントを開催した。

活動紹介

2024/07/22

新年度第2回フィールドワーク(7月20日-21日)

7月20~21日、今年度第2回のフィールドワークがありました。 今回は、昨年度末に開催した「東伊豆魅力発見大学校」の企画協力者、出店者の方々に聞き取り調査を行い、事業の総括を行いました。課題や反省点の洗い出しとともに事業の意義の再確認ができ、また今後の展開への地域の期待を感じることができました。 初日午後には、東部サテライトの内山先生による引率で、農学部、情報学部から1名ずつ学生見学に来てくれて、電動サイクルでの街歩きや聞き取り調査に同行するなどフィールドワークに関わってくれた。 夜には宿泊場所のso-an morieにて、1期生から6期生まで東伊豆フィールドワークのOBOG、現役生の交 ... 続きを読む
2024/07/10

稲取高校校外研修(静岡大学訪問・交流会)への協力(6月21日)

6月21日、稲取高校1年生が東伊豆町から本学を訪問してくれました。東伊豆町フィールドワークでの高校生との交流をきっかけにオンラインによる研修が始まり、一昨年からは新1年生が大谷キャンパスを訪ねてくれています。 今回は、学生支援センター・宇賀田先生によるキャリアデザイン講座、教育学部学生による講演、東伊豆フィールドワークの取り組み説明、進路・キャリアに関するワークショップ、ミニキャンパスツアー等を体験してもらいました。 地域創造学環のフィールワーク生だけでなく、他学部の学生たちも協力してくれています。伊豆半島の東伊豆・稲取から訪ねてくれた生徒さんを、暖かく柔らかくもてなしてくれました。お互い ... 続きを読む
2024/07/08

東伊豆学生サミットへの参加(3月15日)

2024年3月15日に開催された東伊豆学生サミットに地域創造学環の学生3名・教員1名が参加してきました。 静岡県立稲取高校を会場に、オンラインも含めたハイブリッド形式で実施し、東伊豆町に通い、様々な活動をしている芝浦工大、昭和女子大、工学院大、静大と地元の稲取高校生がそれぞれの活動・プロジェクトを発表し、第2部ではトークセッションを行いました。 東伊豆学生サミットは、芝浦工大の空き家改修プロジェクト、静大地域創造学環フィールドワーク等、、東伊豆に持続的に関わっている大学の活動を互いに紹介し、共有することで、新たなシナジーを生み出すこと、地域内の活気を生み出すこと、これまで東伊豆町を知らなか ... 続きを読む
2024/07/03

「東伊豆魅力発見大学校」開催!(3月9日)

3月9日、この1年準備をしてきた「東伊豆魅力発見大学校」を開催しました。 旧稲取幼稚園を舞台に、様々な科目を通して東伊豆の魅力を再発見してもらう取り組みで、当日は園児から、地元の小中高校生、ご年配の方々まで幅広い年代の方に、また東伊豆だけでなく河津や伊東、下田からも来学(来園)いただきました。 いつも通り、合同会社so-anの皆さんにサポートいただきながら、東伊豆町地域おこし協力隊(旧稲取幼稚園利活用事業担当)の松橋さんに協力をいただき、佐藤農園さん、花月製菓さん、アニマルキーパーズカレッジさん、芝浦工大空き家改修プロジェクトの皆さん等多くの方々の協力を得ながら事業を実施しました。また、運 ... 続きを読む
2024/07/03

首都圏の高校×静岡大学 合同フィールドワーク(3月7~9日)

3月7~9日、東伊豆フィールドワークの関連事業として、首都圏の高校との合同フィールドワークを実施しました。昨年から始まったこの事業は、学環フィールドワークの受け入れ先でもある合同会社so-anが、首都圏から成立学園高等学校を迎え、その探究学習をサポートするもので、静岡大学は地域課題解決支援プロジェクトの一環として協力をしています。今回も東伊豆フィールドワーク生9名が参加し、東伊豆町を舞台に地域貢献を目指す高校生約30名と3日間にわたって合同フィールドワークを展開しました。 1日目は、高校生と大学生が数人のグループを作り、まち歩きの後、地域ボランティアを実施しました。 2日目は、やはり高校生 ... 続きを読む
2024/06/19

新年度第1回フィールドワーク(5月25日-26日)

5月25~26日、新体制になってから初めてのフィールドワークがありました。 初日は、東伊豆到着後すぐにGreen Forest Festivalにボランティアとして参加し、キッズフリマの企画に加わったり、撤収作業を手伝ったりしましたが、その合間にしっかりフェスを楽しみました。主催する方々との交流を通して、新年度のフィールドワークの体制や運営について考えるきっかけになりました。 2日目は、初日参加したGreen Forest Festivalの感想の共有をはかるとともに、3月に開催した東伊豆魅力発見大学校との比較を行い、イベントの企画・運営・今後の展開等について手がかりを探りました。新年度か ... 続きを読む
2024/02/13

3月9日開催「東伊豆魅力発見大学校」の準備を行いました。(2月6-7日)

2/6~7、今年度第6回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 今回は、これまで企画を進めてきた旧稲取幼稚園を活用したイベント「東伊豆魅力発見大学校」(3/9開催)の準備を行いました。東伊豆町地域おこし協力隊(旧稲取幼稚園利活用事業担当)の松橋さんと協議を進めるととも、協力を仰ぐ佐藤農園さん、花月製菓さん、アニマルキーパーズカレッジさんへの依頼・打合せを行いました。 東伊豆魅力発見大学校は、3/7~9に予定されている首都圏の高校生との共同フィールドワークに合わせて実施される予定で、so-anとの調整を含め、今年度のフィールドワークの総決算として位置付け、各所との調整をはかりました。フィー ... 続きを読む
2024/01/22

「東伊豆魅力発見大学校」企画が始動しました(12月9-10日)

12/9~10、今年度第5回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 初日は、往復の途中にある伊豆市、河津町の名所も訪問し、観光地伊豆半島のポテンシャルを体感したのち、前回行ったNEW-HAKUの修繕の様子を確認しました。その後は、年度内に実施予定の、旧幼稚園を活用したイベント「東伊豆魅力発見大学校」の企画を検討し、荒武さんに助言をいただきながら、関係各所にて打合せを行いました。 2日目も、「東伊豆魅力発見大学校」企画の詰めを行い、実施日を次回(2/6~7)ではなく、フィールドワーク終了後の期間(3/7~9:成立学園高校との合同事業)に開催するよう調整しました。 ... 続きを読む
2024/01/11

東伊豆フィールドの取り組みが、毎日新聞に掲載されました(12月23日)

東伊豆フィールドワークグループは、昨年12月17日(日)、静岡県の委託事業「若い世代の子どもや子育て世代との交流・体験イベント『夢がふくらむドリームキッズ 博覧会』」に参加し、夢のまちづくり~まちのお宝マップを作ろう~というブースを作り、参加者との交流を共に楽しみました。 またこのイベントの模様は、12月23日『毎日新聞』に掲載されました。      ... 続きを読む
2023/12/04

掛川工業高校の皆さんとの交流会およびNEW-HAKUの補修作業(11月25日-26日)

11/25~26、今年度第4回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 今回は、稲取に調査に来ている掛川工業高校の先生・生徒さんとの交流会から始まりました。エーストドックにて、稲取漁港から水揚げされた金目鯛など地元の食材を使ったBBQで高校生たちをもてなし、街歩きをしながら稲取の地域資源や自分たちの活動を紹介しました。(掛川工業高校の生徒さんにはNEW-HAKU作成中のフィールドワークにも参加してもらっていました。) また、ロータリークラブの方々と交流を図り、企画中の旧幼稚園イベントへの協力を依頼し、快諾を得ました。 2日目は、強風と寒さのなかNEW-HAKUの補修作業を行いました。 ... 続きを読む
2023/10/19

令和5年度第3回東伊豆フィールドワーク~シャッターアート完成!~(9月27日-28日)

9/26~27、今年度第3回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 前回のフィールドワークで、ダイロクキッチンでのチャレンジショップを経て空き店舗で食堂「おばあちゃんち」を開いた森下さんから、シャッターアートの依頼がありました。アート&マネジメントコースのフィールドワークメンバーがデザインを行い、今回のフィールドワークで完成させました。これまでのNEW-HAKU、港の朝市看板でも協力してくれた地元サポートメンバーにも協力してもらい、2日間かけて作業を行いました。最後は店主の森下さんと記念撮影を行いました。 初日午後には、稲取高校で開催された探究学習地区別研究協議会にて、引率教員および学生 ... 続きを読む
2023/07/11

令和5年度第2回フィールドワーク~地域のお仕事お手伝い「何でも屋」~(7月8日-9日)

7月8日~9日、今年度第2回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 最初に看板確認をしました。前回フィールドワークで完成させた看板が港の朝市の所定の場所に確かに設置されていました。NEW-HAKU、港の朝市看板の静大フィールドワークの仕事ぶりを見た方が、今度は自分のお店のシャッターに学生たちのアイディアでデザインしてほしいと、新たな仕事を発注してくださいました。フィールドワーク生一同前向きに検討することになりました。 今回の内容は、稲取の様々なお仕事、困り事をサポートする「何でも屋」でした。2日間とも天候がすぐれなかったため、農園の収穫作業はキャンセルとなりましたが、製菓業や飲食業のお手 ... 続きを読む
2023/07/06

稲取高校校外研修(静岡大学訪問・交流会)への協力(6月13日)

6月13日、稲取高校1年生が東伊豆町から本学を訪問してくれました。 東伊豆町フィールドワークでの高校生との交流をきっかけに、昨年から新1年生が大谷キャンパスを訪ねてくれています。今回もgoogle classroomを使ったオンラインでの事前研修(5/24)・事後研修(6/21)も含め、稲取高校と学環生との交流が続いています。 今回は、学生支援センター・宇賀田先生によるキャリア教育講座、東伊豆フィールドワークの取り組み説明、進路・キャリアに関するワークショップ、ミニキャンパスツアー等を体験してもらいました。昨年度のフィールドワーク報告書も参考資料として配布され、こうしたフィールドワークが県 ... 続きを読む
2023/06/21

令和5年度第1回フィールドワーク~港の朝市・看板作成~(6月17-18日)

6/17~18、今年度第1回の東伊豆フィールドワークを実施しました。 これまでのフィールドワークで、稲取の方々と一緒にライブアートやNEW-HAKUなどの作品を作り、港の朝市壁面に飾ってもらっていました。今回は、これをきっかけに、港の朝市の新しい看板を発注いただきました。デザインを専攻するフィールドワーク生を中心にデザインを練り、塗り替え作業を行いました。今頃は港の朝市に新しいデザインの看板が設置されているのではないかと思います。 前乗りメンバーが塗装の薄くなった看板を、作業場となるEAST DOCKに運んでくれており、初日には、古い塗装の除去・研磨・下塗りを行った後、持参した下絵デザイン ... 続きを読む
2023/03/27

首都圏の高校×静岡大学 合同フィールドワーク(3月10-12日)

東伊豆町およびso-an LLC荒武さん経由で、首都圏の高校との合同フィールドワーク事業の依頼があり、東伊豆フィールドワーク生の有志8名が参加しました。東伊豆町を舞台に地域貢献を目指す高校生25名と3日間にわたってフィールドワークを展開しました。 1日目は、高校生と大学生が数人のグループを作り、まち歩き、廃棄漁網再生や海岸清掃、空き家の掃除等の地域ボランティアを実施しました。 2日目は、やはり高校生と大学の混成チームが地域の様々な人に会い、話を聞き、体験を行うとともに集まって情報共有をしました。 3日目は、東伊豆町役場の業務やまちづくりの目標や課題等を各課の職員さんから報告してもらい、2 ... 続きを読む
2023/03/22

東伊豆町のお手伝い“何でも屋”を実施しました。(2月25日-26日)

2月25~26日、正規のフィールドワークとしては今年度の最終回でした。 1日目は、これまで受け入れてくださった地域の方々への感謝を込めてお手伝いをする「何でも屋」を開業。 ①稲取の風物詩、素戔嗚神社の「雛の吊るし飾り」の後片付け、 ②花月製菓のお菓子作り、 ③佐藤農園での摘果作業と3カ所でのお手伝いをさせていただきました。 2日目は、街歩きをしながら東伊豆町のプロモーションビデオ撮影を行い、午後からは昼ご飯をつくるとともに 最後のフィールドワークとなる3年生に記念品を贈りました。 帰路は、河津桜まつり開催中の河津町に立ち寄り、満開の河津桜を堪能しました。 写真①素戔 ... 続きを読む
2022/12/14

”NEWHAKU”プロジェクト終了と次のステップ(11月23-24日)

【後期第2回フィールドワーク】 後期第2回の東伊豆フィールドワークは、11月23~24日に行われました。初日に前回のフィールドワークでほぼ完成した”NEWHAKU”を港の朝市壁面に設置する予定でしたが生憎の雨風で翌日に延期となり、代わりにじっくりと時間を取って各学年間の意思疎通をはかるためのミーティングを行いました。現地に来られなかったメンバーともリモートで繋ぎ、引継ぎを意識した時間となりました。 晴天となった2日目は、商工会青年部の方にお手伝いいただき、NEWHAKUを無事設置することができました。東伊豆をイメージしたアート作品であると同時に、町民と来訪者をつなぐコミュニケーションツール ... 続きを読む
2022/12/14

新メンバー加入と“NEWHAKU”プロジェクトの進捗(10月29-30日)

新1年生が参加し、総勢12名となった後期1回目の東伊豆フィールドワークは、10月29~30日に行われました。前回フィールドワークでは、町民の方々をはじめ稲取高校生や小中学生まで幅広い世代からお手伝いをいただきましたが、”NEWHAKU”の完成を目指す今回も、多くの町民の方々に協力いただきながら作業を進めました。また掛川工業高校の先生・生徒さんが視察に来るなど、東伊豆町外からも関心を寄せられる中、新1年生にもねらいや経緯を説明し、情報共有をはかりながら1日目の作業を終えました。 夜には、荒武さんに手配いただき、東伊豆町への移住者あるいは継続的に稲取を訪れるリピーターとの交流会に参加しました。 ... 続きを読む
2022/09/07

“NEWHAKU”プロジェクトと稲取高校との連携(9月3日-4日)

7月の2回のフィールドワークに続き、夏季休暇中の9月3-4日にもフィールドワークを行いました。 1・2期生が町民の方々と作成した港の朝市会場外壁のパネルアートを新調する新プロジェクト”NEWHAKU”は、東伊豆町からも補助金等の支援を受け、すでに学内で準備作業を始めていました。それらを持ち込み、商工会地下駐車場にて下書き・生地塗り・色塗り等を進めるなど本格的に始動しました。作業については、前回のフィールドワークにも参加した稲取高校生を中心に、昨年度の事業「キンメナーレ」に参加してくれた小中学生も手伝いにきてくれました。 稲取高校の先生方も差し入れをもって応援にかけつけてくれました。高校生た ... 続きを読む
2022/07/28

令和4年度 第3回フィールドワーク(7月16-17日)

今年度3回目のフィールドワークと稲取高校との交流会 1日目は、稲取高校1年生・2年生の有志11名と先生方に参加いただき、稲取駅からEAST DOCKまでの街歩きののち、新事業“NEWHAKU”の企画説明とワークショップを行いました。高校生とフィールドワーク生が3つのグループに分かれ、“NEWHAKU”のねらいを共有しつつ、デザインや地域とともに創り上げる参加・参画方法を検討しました。 2日目も、高校生の有志6名と街歩きとワークショップを進め、1日目のアイディアをさらに深化させました。2日間にわたるコラボでは、高校生・大学生とも普段よりアイディア出しや意見交換が活性化していたという印象があり ... 続きを読む