東伊豆町
地域の魅力の再発見と発信への取り組み〜地域の人と外部の人との架け橋として〜

フィールドワーク協力事業者
NPO法人ローカルデザインネットワーク
フィールド担当教員【専門領域】
阿部 耕也 (社会学、教育学)
牛塲 智 (経済学・経営学)
東伊豆町は、観光業を産業の主軸としている地域である。海沿いには旅館が立ち並び、温泉や海の見える景色を求めて毎年多くの観光客が訪れる。しかしながら、旅館へ泊まることを主な目的としている観光客が多いため、どこにも立ち寄らずに旅館へ直接向かう人は少なくない。したがって、まちに賑わいがなく、空き家や空き店舗が多いという課題がある。
そこで東伊豆町フィールドワークでは、東伊豆町内の稲取地区に焦点を当て、「人の行き交う稲取を実現する」という目標のもとで、町内に訪れる人々が、旅館や温泉以外の魅力を発見できるようにまち歩きイベントを企画し、実行してきた。また、東伊豆町内に住んでいる方々が、まちの魅力を再発見することで、その魅力を自ら外へ発信する主体となってもらうことを目的とした活動も行なっている。
NPO法人ローカルデザインネットワークの協力のもとで、これまでに、県内の大学生とともに東伊豆町の魅力を発信する写真を活用したイベントを企画、実行したほか、2019年度は、稲取の街を歩き魅力を発見してもらうロゲイニング風まち歩きイベントを開催した。
活動紹介
2023/07/11
令和5年度第2回フィールドワーク~地域のお仕事お手伝い「何でも屋」~(7月8日-9日)

7月8日~9日、今年度第2回の東伊豆フィールドワークを実施しました。
最初に看板確認をしました。前回フィールドワークで完成させた看板が港の朝市の所定の場所に確かに設置されていました。NEW-HAKU、港の朝市看板の静大フィールドワークの仕事ぶりを見た方が、今度は自分のお店のシャッターに学生たちのアイディアでデザインしてほしいと、新たな仕事を発注してくださいました。フィールドワーク生一同前向きに検討することになりました。
今回の内容は、稲取の様々なお仕事、困り事をサポートする「何でも屋」でした。2日間とも天候がすぐれなかったため、農園の収穫作業はキャンセルとなりましたが、製菓業や飲食業のお手 ... 続きを読む
2023/07/06
稲取高校校外研修(静岡大学訪問・交流会)への協力(6月13日)

6月13日、稲取高校1年生が東伊豆町から本学を訪問してくれました。
東伊豆町フィールドワークでの高校生との交流をきっかけに、昨年から新1年生が大谷キャンパスを訪ねてくれています。今回もgoogle classroomを使ったオンラインでの事前研修(5/24)・事後研修(6/21)も含め、稲取高校と学環生との交流が続いています。
今回は、学生支援センター・宇賀田先生によるキャリア教育講座、東伊豆フィールドワークの取り組み説明、進路・キャリアに関するワークショップ、ミニキャンパスツアー等を体験してもらいました。昨年度のフィールドワーク報告書も参考資料として配布され、こうしたフィールドワークが県 ... 続きを読む
2023/06/21
令和5年度第1回フィールドワーク~港の朝市・看板作成~(6月17-18日)

6/17~18、今年度第1回の東伊豆フィールドワークを実施しました。
これまでのフィールドワークで、稲取の方々と一緒にライブアートやNEW-HAKUなどの作品を作り、港の朝市壁面に飾ってもらっていました。今回は、これをきっかけに、港の朝市の新しい看板を発注いただきました。デザインを専攻するフィールドワーク生を中心にデザインを練り、塗り替え作業を行いました。今頃は港の朝市に新しいデザインの看板が設置されているのではないかと思います。
前乗りメンバーが塗装の薄くなった看板を、作業場となるEAST DOCKに運んでくれており、初日には、古い塗装の除去・研磨・下塗りを行った後、持参した下絵デザイン ... 続きを読む
2023/03/27
首都圏の高校×静岡大学 合同フィールドワーク(3月10-12日)

東伊豆町およびso-an LLC荒武さん経由で、首都圏の高校との合同フィールドワーク事業の依頼があり、東伊豆フィールドワーク生の有志8名が参加しました。東伊豆町を舞台に地域貢献を目指す高校生25名と3日間にわたってフィールドワークを展開しました。
1日目は、高校生と大学生が数人のグループを作り、まち歩き、廃棄漁網再生や海岸清掃、空き家の掃除等の地域ボランティアを実施しました。
2日目は、やはり高校生と大学の混成チームが地域の様々な人に会い、話を聞き、体験を行うとともに集まって情報共有をしました。
3日目は、東伊豆町役場の業務やまちづくりの目標や課題等を各課の職員さんから報告してもらい、2 ... 続きを読む
2023/03/22
東伊豆町のお手伝い“何でも屋”を実施しました。(2月25日-26日)

2月25~26日、正規のフィールドワークとしては今年度の最終回でした。
1日目は、これまで受け入れてくださった地域の方々への感謝を込めてお手伝いをする「何でも屋」を開業。
①稲取の風物詩、素戔嗚神社の「雛の吊るし飾り」の後片付け、
②花月製菓のお菓子作り、
③佐藤農園での摘果作業と3カ所でのお手伝いをさせていただきました。
2日目は、街歩きをしながら東伊豆町のプロモーションビデオ撮影を行い、午後からは昼ご飯をつくるとともに
最後のフィールドワークとなる3年生に記念品を贈りました。
帰路は、河津桜まつり開催中の河津町に立ち寄り、満開の河津桜を堪能しました。
写真①素戔 ... 続きを読む
2022/12/14
”NEWHAKU”プロジェクト終了と次のステップ(11月23-24日)

【後期第2回フィールドワーク】
後期第2回の東伊豆フィールドワークは、11月23~24日に行われました。初日に前回のフィールドワークでほぼ完成した”NEWHAKU”を港の朝市壁面に設置する予定でしたが生憎の雨風で翌日に延期となり、代わりにじっくりと時間を取って各学年間の意思疎通をはかるためのミーティングを行いました。現地に来られなかったメンバーともリモートで繋ぎ、引継ぎを意識した時間となりました。
晴天となった2日目は、商工会青年部の方にお手伝いいただき、NEWHAKUを無事設置することができました。東伊豆をイメージしたアート作品であると同時に、町民と来訪者をつなぐコミュニケーションツール ... 続きを読む
2022/12/14
新メンバー加入と“NEWHAKU”プロジェクトの進捗(10月29-30日)

新1年生が参加し、総勢12名となった後期1回目の東伊豆フィールドワークは、10月29~30日に行われました。前回フィールドワークでは、町民の方々をはじめ稲取高校生や小中学生まで幅広い世代からお手伝いをいただきましたが、”NEWHAKU”の完成を目指す今回も、多くの町民の方々に協力いただきながら作業を進めました。また掛川工業高校の先生・生徒さんが視察に来るなど、東伊豆町外からも関心を寄せられる中、新1年生にもねらいや経緯を説明し、情報共有をはかりながら1日目の作業を終えました。
夜には、荒武さんに手配いただき、東伊豆町への移住者あるいは継続的に稲取を訪れるリピーターとの交流会に参加しました。
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2022/09/07
“NEWHAKU”プロジェクトと稲取高校との連携(9月3日-4日)

7月の2回のフィールドワークに続き、夏季休暇中の9月3-4日にもフィールドワークを行いました。
1・2期生が町民の方々と作成した港の朝市会場外壁のパネルアートを新調する新プロジェクト”NEWHAKU”は、東伊豆町からも補助金等の支援を受け、すでに学内で準備作業を始めていました。それらを持ち込み、商工会地下駐車場にて下書き・生地塗り・色塗り等を進めるなど本格的に始動しました。作業については、前回のフィールドワークにも参加した稲取高校生を中心に、昨年度の事業「キンメナーレ」に参加してくれた小中学生も手伝いにきてくれました。
稲取高校の先生方も差し入れをもって応援にかけつけてくれました。高校生た ... 続きを読む
2022/07/28
令和4年度 第3回フィールドワーク(7月16-17日)

今年度3回目のフィールドワークと稲取高校との交流会
1日目は、稲取高校1年生・2年生の有志11名と先生方に参加いただき、稲取駅からEAST DOCKまでの街歩きののち、新事業“NEWHAKU”の企画説明とワークショップを行いました。高校生とフィールドワーク生が3つのグループに分かれ、“NEWHAKU”のねらいを共有しつつ、デザインや地域とともに創り上げる参加・参画方法を検討しました。
2日目も、高校生の有志6名と街歩きとワークショップを進め、1日目のアイディアをさらに深化させました。2日間にわたるコラボでは、高校生・大学生とも普段よりアイディア出しや意見交換が活性化していたという印象があり ... 続きを読む
2022/07/28
令和4年度 第2回フィールドワーク(7月9-10日)

今年度2回目のフィールドワーク
1日目は、EAST DOCKにて荒武さんとミーティング後、後期に実施予定の新事業“NEWHAKU”の企画会議を行いました。“NEWHAKU”は、現在朝市前に掲示してある雛フェス時に作成したライブペイントに代わる作品となります。1期生・2期生による作成したライブペイントが3年経過し劣化が進んだため、地域とともに創るというコンセプトは引き継ぎつつも活用法等に工夫をこらして住民・観光客が楽しみ交流できる場づくりにつなぐ新プロジェクトです。
2日目は、湊庵・赤橙で東伊豆町役場の方に新事業のプレゼンを行い、協力を求めたり、高校生との連携について可能性を探りました。また ... 続きを読む
2022/06/06
令和4年度 第1回フィールドワーク(6月4日 – 5日)

今年度1回目のフィールドワークとダイロクキッチン6周年!
1日目は、EAST DOCKにて荒武さんとミーティング後、小グループに分かれて街歩き兼ヒアリング。商業施設等で道行く人(住民・観光客)にインタビューしました。
昼食後は、グループ間の情報共有を行い、その後は商工会議所青年部の方々とミーティング。これまでの取り組みを説明し、今期計画している地域活性化事業(ライブペイント等)についてプレゼンし、意見交換をしました。先輩たちのフィールドワークをサポートしてくれていた方もいて、「学生の皆さんがまちのために考えていることがあるなら、できる限りサポートする」と声をかけてくれました。
夕方には、 ... 続きを読む
2022/03/18
稲取高校1年生による本学オンライン訪問を実施しました(1月21日)

東伊豆フィールドワークでは、これまで稲取高校など地元の小中高校との交流を行ってきましたが、このほど静大キャンパスを訪問したいという高校からの要望を受け、オンライン訪問ならびに交流会を実施しました。 当初はバスで大谷キャンパスを訪問する予定でしたが、新型コロナの感染状況が改善しないため、急遽オンラインとなりました。
当日は、13時に稲取高校1年生53名が各自の端末からZOOMミーティングに参加、三枝校長先生のご挨拶のあと、フィールドワーク生による「東伊豆フィールドワークのこれまでの取り組み」を紹介し、学生支援センター・宇賀田先生による「大学ってどんなところ?」と題した講義、静大フューチャー ... 続きを読む
2022/03/09
3年生最後のフィールドワーク

前日の2月23日にはオンラインでフィールドワークを行い、稲取に来ている東伊豆フィールドワークの先輩を交えた打合せ・意見交換、町民へのインタビュー、2月19日に開催した東伊豆学生サミットの振り返り等を実施しました。
24日は現地に赴き、まず、素戔嗚神社雛段飾り、湊庵プロジェクトの成果である錆御納戸および赤橙を見学し、まちあるきを行いました。
続いて、ダイロクキッチンでカフェを出店しているフィールドワークの先輩とクッキングおよび食事会を行い、これまでのフィールドワークの振り返りならびにこれからの方向性を話し合いました。
午後からはダイロクキッチンの運営を行っている稲岡さんにインタビューをした ... 続きを読む
2021/11/21
まちあるきイベント・キンメナーレを開催しました!

フィールドワーク学生が、約半年間にわたって企画を練り上げ、東伊豆町の地域のプレイヤーの皆さんと準備を進めてきたまちあるきイベント・キンメナーレを開催しました。
キンメナーレとは、稲取が好きな人、稲取に住んでいる人、稲取に関わるたくさんの人たちが稲取の魅力を再発見・再発掘するための「まちあるきイベント」です。
地域のプレイヤーの協力を得て、まちあるき(地域の回遊)のポイントとして、「あつまれちんじゅのもり(八幡神社)」「ひがしいずプレーパーク/三宝バザー(三宝保育園)」「Mrs.こらってぃのドライフルーツ・ベジタブル(ダイロクキッチン)」「港の朝市」「稲取漁港直売所(こらっしぇ)」「お ... 続きを読む
2021/10/17
まちあるきイベント・キンメナーレに向けて

1年生新メンバー4人が加わり、計10名体制での後期第1回フィールドワークとなりました。1年生メンバーに、ローカルデザインネットワーク・荒武さんと2・3年生から、伊豆地域・東伊豆町のこと、これまでの東伊豆フィールドワークの活動を説明し、情報共有をはかりました。午後からはフィールドワークの中でこれまで企画を進め11月に開催予定の地域活性化イベント「キンメナーレ」の協力者への挨拶回りと街歩きを行いました。1年生も東伊豆町を実際に歩いてその魅力を確認しました。雨の中での街歩きでしたが、雨が上がった時に大きな虹を見ることができました。
2日目は、キンメナーレの企画ミーティングを行ったのち、参加を予 ... 続きを読む
2021/05/16
2021年度第2回の東伊豆フィールドワーク

1日目(15日)
10月に開催予定の東伊豆の地域活性化イベント「キンメナーレ」企画についてEASTDOCKにて受け入れ先であるLDNの荒武さんも交え全員でミーティングを行いました。午後には空き家を改修して稲取の暮らしを旅する宿をつくる湊庵プロジェクトの第2号物件を視察し、大家さんに話をうかがいました。
夕方からは地元の方、Webからの参加者を集めた「東伊豆未来会議」にて、「キンメナーレ」構想を発表し、対面およびオンラインでワークショップを開催し、様々な意見・提案をいただきました。
2日目(16日)
東伊豆未来会議での意見・提案を受け、「キンメナーレ」企画の練り直しを行った。毎月開 ... 続きを読む
2021/04/11
2021年度第1回の東伊豆フィールドワーク

1日目(10日)
今年度の活動の軸を決めるためにEASTDOCKにて受け入れ先であるLDNの荒武さんも交え全員でミーティングを行った。改めて街歩きも行い、今まで各々の胸のうちにあったアイデアを出し合い、今年度の活動目標を、「UCHIRAとUCHIWAをつなげる?外部(大学生等)と地元の人をつなげる」とした。
稲取で活動されているプレイヤー(UCHIRA)が増えてきた今、プレイヤー同士が繋がり、地元の人も巻き込んでもっとプレイヤーが増え、人が行き交う町が実現するよう、1年間活動することとした。
2日目(11日)
おばあちゃんちのプロジェクトを進めている森下さんとたけのこ掘りに挑 ... 続きを読む
2021/03/14
3年生最後の東伊豆フィールドワーク
前回2月21日(日)はオンラインで「東伊豆未来会議」に参加しましたが、今回はその時の報告「おばあちゃんちプロジェクト」の報告者・森下佳世子さんから依頼があり、プロジェクトの舞台となる空き店舗の改修を手伝ったり、森下さんの所有する竹林の手入れ、みかん畑での収穫に参加したり、作業を通じた地域の理解・住民との交流が中心となりました。また、これまでのフィールドワークは稲取での活動が中心でいたら、2日目の午後は蕎麦打ち体験を通して、熱川で地域おこしを展開している「奈良本ほっくり隊」との交流をはかりました。
空き店舗改修の手伝い
竹林の手入れ
奈良本区公民館での蕎麦打ち体 ... 続きを読む
2021/02/03
インタビューの様子が「東伊豆通信」で紹介されました
11月14日、15日に実施したフィールドワークの活動で、町民の方に行ったインタビューの様子を、「東伊豆通信」で紹介していただきました。
ぜひご覧ください。
東伊豆通信 東伊豆町民インタビューNo.13
インタビューを行ったフィールドワークの活動紹介ページはこちらからご覧ください。
↓ ↓
「2020/11/15 東伊豆町フィールドワーク後期第1回を実施しました」
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2020/11/15
東伊豆町フィールドワーク後期第1回を実施しました
1年生3名を迎えて、新生東伊豆フィールドワーク第1回を実施しました。
新型コロナ感染に留意しつつ、ダイロクキッチン、EAST DOCK、湊庵1号・錆御納戸など、古くなった公的施設や民家を改修し人が集うコミュニティスペースに変えた物件を軸に街歩きをし、細野高原や稲取ふれあいの森など町の観光資源も見て回りました。
また、東伊豆町に移住した方2名にインタビューを行い、地域の魅力・課題・可能性について聞き取りを行い、今後のフィールドワークの進め方や企画について検討しました。
インタビューの様子
東伊豆町ふれあいの森にて
街歩きの様子
... 続きを読む