地域サステナビリティコース 地域経営分野

分野紹介

 地域が直面する課題やニーズを把握し、地場産業や自然環境、食、歴史、文化など地域にあるさまざまな「資源」を発見、評価して活用することで、新たな地域の活動やビジネスを生み出すリーダーを育成する。

教員からのメッセージ

主体性と現場感覚に基づいて「地域経営」を構想しよう

太田隆之 教授

 少子高齢化、人口減少、「地方消滅」など地域の現状を表す言葉は悲観的な意味を帯びたものが用いられることが多いですが、その一方でSDGsや脱炭素社会、デジタル化といった今後の経済社会のあり方に関する方向性が示され、具体的に実現しようとする動きがあります。こうした動きはどこか遠くで起きているのではなく、我々が生活する地域で今まさに起きており、我々は「現場」に目を向けることで多くのことを学ぶことができます。この時大事なのは、他人事として「現場」を眺めるのではなく「自分ならどうするか」を考え、地域の人々と議論をすることです。主体性と現場感覚を軸に、「地域経営」を考えていきたいと思います。

期待される進路

 地域経営分野で期待される卒業後の進路として、製造業、金融業、サービス業などさまざまな業種の地域企業や地域政策を担う自治体があります。また社会起業家や自ら事業主となる学生も輩出したいと考えています。

学生の声

氏 名:I.K.さん
所 属:地域経営コース
学 年:2年(インタビュー時)
出身地:静岡県浜松市

私の時間割

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Q1.高校時代の将来の夢(地域創造学環を志望したきっかけ)

 高校生の時は、何らかの形でまちづくりに携わりたいと考えていた一方で、ものづくりや法律関係にも興味がありました。そんな時に地域のマネジメントを軸として幅広く関心のある分野を自分で選択し、学ぶことができる地域創造学環の存在を知り、進学を決めました。

Q2.学環で何を学んでいるか

 地域が抱える課題の解決に向けて、地域住民の視点を意識しながら講義を受講したり、フィールドワークなどの実践活動に取り組んだりしています。地域課題を解決することの難しさを感じつつも、講義で学んだ内容を生かして、試行錯誤する機会が得られていると感じます。

Q3.学外活動

 私は今までに、イベントのスタッフなど、アルバイトを経験してきました。多様な業種に携わったことや、社会人の方とのふれあいは大学内ではできない経験だと思います。また、子どもの教育に係るワークショップへの参加をきっかけに、今後は教育関係のボランティア活動に参加してみたいと考えています。

Q4.この時間割にした理由

 地域創造学環の講義だけでなく、農学部や理学部、人文社会科学部の講義も履修しています。法律関係や経済学などの多様な講義を受講したことにより、単に新たな知識を得るだけでなく、地域課題の解決に向けたアプローチに役立っていると感じています。今後も、興味のある講義を積極的に受講することで、知見を広げたいです。

Q5.大学入学後の将来の夢

 将来は公務員を志望しており、行政の「広報」機能を充実させ、住民の主体的な地域づくりを応援したいと考えています。また、地域住民と行政の協働の推進にも取り組みたいです。大学の講義で行政職員からお話しを聞く機会があったこともあり、公務員を志す気持ちが一層高まりました。