松崎町
①なまこ壁が残る松崎町商店街のにぎわい創出
②防災と観光の両立
フィールドワーク協力事業者
松崎町
松崎町商工会
静岡県立松崎高等学校
静岡県立松崎中学校
静岡県立松崎小学校
松崎町西区、中区、北区のみなさま
フィールド担当教員【専門領域】
牛塲 智 (経済学・経営学)
原田 賢治 (土木工学、地球科学、防災科学)
阿部 耕也 (社会学、教育学)
山本 隆太 (地理学、人類学、教育学)
松崎町の商店街では、近年、商店街事業者の高齢化や後継者不足により、徐々にその活力を失いつつある中、伝統的な建築形式であるなまこ壁や古民家の再生と活用、桜葉を活用した特産品開発など幅広い事業を展開し、観光客の誘致を推進している。
一方、海岸では最大16メートルの津波が想定されており、防潮堤や水門を含めた地域を守る津波防災対策が行政、観光事業者、住民で議論されている。防潮施設の建設により駿河湾を望む眺望を妨げる可能性があることから、観光地である松崎町は観光と防災の両立が求められている。
フィールドワークでは、2つのグループに分かれ、商店街グループは、なまこ壁が残る松崎商店街のにぎわい創出をテーマに商店街経営者への聞き取り調査等を通じて誘客促進に取り組むほか、地域の高校と連携して幅広い世代に松崎町の魅力を紹介する活動を行っている。
観光と防災グループは、津波防災対策と観光資源・景観の保全の両立をテーマとして、地域集会等への参加、観光客へのヒアリング、現実的な避難方法を探るための防災訓練、観光客に向けた観光防災マップの作成等、地域課題の打開策を模索・試行する活動を行なっている。
活動紹介
2024/08/06
防災に関する地域での取り組みを調査しました(観光と防災班)(8月3日)
今回のフィールドワークでは、松崎町の東区、西区、南区、北区、中区、宮内地区の各区長および防災委員の皆さんに集まっていただき、津波避難に関する地域での取り組み状況や認識について聞き取り調査を行いました。各区の津波避難訓練の状況や課題について伺うことができました。松崎町では高齢化が進んでおり、津波避難訓練では階段を登ることをためらうなどの課題を把握することができました。地域の中に避難する際に支援を必要とする方がいても、支援が難しい状況についても具体的に伺うことができました。これらの地域課題に対して、どの様な対応が可能なのか検討を進めていく予定です。
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2024/07/17
【地域の交流場所作り】Community Cafe at PRESENT(ぷれぜんと)(商店街グループ)(7月14日-15日)
今回のフィールドワークでは7/15(月・祝)の午前と午後で2つの活動を行いました。
まず午前中は「もっと松崎のスポットを知りませんか」をテーマに松崎高校の探求学習(西豆学)履修学生の有志の皆さんと一緒に「雲見温泉サザエ狩りまつり2024」に参加しました。
地元住民や観光客とともに、サザエ狩りを楽しみました。
午後は空き店舗を活用したコミュニティカフェ(ぷれぜんと)にて、「もっと松崎のひとを知りませんか」を」テーマに夏イベントを実施しました。かき氷やスイカ割り、窓ガラスへのイラストを描くなどして大人から子どもまで交流を深めました。
サザエ狩りを楽しむ地元住民や観光客
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2024/07/11
松崎町の津波避難ビル、津波避難場所の状況確認をしました(防災班)(6月15日-16日)
今回のフィールドワークでは、松崎町内の3箇所の津波避難ビルと6箇所の津波避難場所と避難経路の状況について、現地調査を行いました。津波避難ビルである松崎町役場、生涯学習センター、環境改善センターは、町の中心地域に位置しており、津波到達までに周辺の地域住民が複数の入り口から建物内に逃げ込める様に避難準備が考えられていました。これらの建物は内部で繋がっており、建物内上層階や屋上に逃げることで想定されている津波から避難できる様に検討されていました。実際に建物内の階段を使って避難ビルを登り切るまでにかかる時間を確認したり、手すりのついた階段の状況などを確認したりすることができました。また、牛原山につづく ... 続きを読む
2024/07/05
【地域の交流場所作り】松崎高校生と空き店舗(「せんと」)で校外学習(商店街班)(6月28日)
今回のフィールドワークでは松崎高校の探求学習(西豆学)と連携。
探求学習(西豆学)の中でいくつかあるグループで「ぶらっとカフェ」を選択した学生さんに空き店舗(「せんと」)にて
①静岡大学地域創造学環フィールドワークにおける松崎町での活動
②2030松崎プロジェクトにおける「ぷらっとカフェ」の活動
を紹介しました。
その後、7月に実施するイベント(「もっと松崎のスポットを知りませんか」/「もっと松崎のひとを知りませんか」)の内容について静大生と松崎高校生との間でグループディスカッションを行いました。また「ぷらっとカフェ」の実演ということでプロジェクト実施者の方からコーヒーの入れ方の ... 続きを読む
2024/05/20
「【地域の交流場所作り】松崎高校訪問&空き店舗(「せんと」)でミーティング(商店街班)(5/17-18)
今回のフィールドワークでは年度初めのご挨拶も兼ねて松崎高校へ訪問し、今後の計画の提案を行いました。
内容としては
①松崎高校での探求学習(西豆学)との連携
②空き店舗のロゴデザイン作成の依頼(主に美術部)
③7月での懇親・交流を目的としたイベント開催への協力
の3つになります。松崎高校からはいずれの内容についても、前向きな返事をいただくことができました。
松崎高校への訪問後は空き店舗(「せんと」)で行われている「ぷらっと2030カフェ」に合流し、カフェ担当の方と松崎高校での探求学習の内容について打ち合わせを行いました。松崎高校での探求学習は1年生対象の座学との2年生対象の演習( ... 続きを読む
2024/05/20
松崎町津波避難タワーを視察しました!(5月8日)(観光と防災班)
今回のフィールドワークでは、松崎町消防防災係の方と今後のフィールドワークの実施内容について意見交換を行いました。地域の避難場所の現状、地域の中での避難場所の認識、フィールドワークでの活動方針などについて議論するとともに、西区津波避難タワー(津波避難場所)の現状についても視察させていただきました。短い時間で津波到達が想定されている海側地区の避難場所状況や山手の避難場所への避難に関する課題などについて把握することができました。今後の活動では、直接住民の方に避難場所についてお話を伺ったり、数多くある指定避難場所の状況確認を行ったりすることで、課題を整理し安全に逃げられるようにするための改善策の検討・ ... 続きを読む
2024/04/01
「【地域の交流場所作り】空き店舗で交流会(プレオープン)」(商店街班)(3月29日-3月30日)
今回のフィールドワークでは、3年生が修了となるので様々な点からご協力いただいた町長へお礼とご報告にうかがいました。その後、空き店舗で2030松崎プロジェクトやその一環でもある「西豆学」に関わる方々とプレオープンとして交流会を実施しました。残念ながら当日、大雨など天候悪化により予定していた松崎高校生は参加できませんでしたが、今後の空き店舗について、
①価値づくり(そのために、課外活動やイベントを含めどのような使い方をすべきか)
②仲間づくり(どのようにすれば関係者や地域の方々を巻き込めるのか)
③持続性
が話し合えました。
次年度はコミュニティの活性化や高校生の居場所づくりとい ... 続きを読む
2024/03/01
松崎町の地域防災の課題を調査!特産品桑葉を使った商品のデザインについて打ち合わせを行いました!(2月26日)(防災班)
今回のフィールドワークでは、松崎町役場にて防災行政の現状と課題について聞き取り調査を行いました。松崎町では、2022年の台風8号により雲見地区で水害が発生しており、地域防災の課題についてお話を伺うことができました。松崎町は高齢化が進んでいる地域でもあり、災害発生時に適切に避難するための課題もあるとのことでした。松崎町では、土砂災害・洪水ハザードマップ、津波ハザードマップを作成して地域住民への防災啓発を進めるとともに、地域での防災訓練・避難訓練の取り組みを年に4回実施しているとのことでした。今回のフィールドワークで収集した情報を踏まえて、今後の松崎町でのフィールドワークでの取り組みとして、松崎町 ... 続きを読む
2024/01/29
【松崎高校とのミーティング】松崎高校生と地域の交流場所作り」(商店街班)(1月26-27日)
今回のフィールドワークでは、空き店舗を「地域における交流場所」として展開するため、まず1月26日に松崎高校の美術部・総合科学部の顧問の先生方とミーティングを行いました。このミーティングを通じて、部活の現状を把握することが出来、提案内容の精度をさらに上げる必要を感じました。
翌1月27日は美術部の顧問の先生には実際に空き店舗へ視察いただきました。また地元の方から図書の寄贈をいただき、その整理も行いました。次回は空き店舗を使ってどのような活動ができるか、松崎高校生を交えてさらに検討していきます。
写真①空き店舗の概要の確認
写真②寄贈図書の整理
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2023/11/17
松崎町・商店街フィールドの取り組みが、静岡新聞と伊豆新聞に掲載されました(11月1日・11月12日)
松崎町・商店街フィールドワークグループは、現在空き店舗を活用して町民の交流拠点づくりの活動を進めており、11月1日、松崎町・商店街フィールドの取り組みが11月1日には『伊豆新聞』、11月12日『静岡新聞・朝刊』に掲載されました。
今後も松崎高校の学生と共に具体的な活用策を検討していきます。
▶伊豆新聞・デジタル 2023年11月1日(水)掲載
▶静岡新聞 2023年11月12日(日)朝刊 12ページ掲載 ... 続きを読む
2023/11/15
「【オープン準備】松崎高校生と地域の交流場所作り」(商店街班)(10月27日-28日)
今回のフィールドワークでは、空き店舗を「地域における交流場所」として展開するために必要なもの(机や椅子、棚など)を準備しました。事前に、住民の方々に不要になったものを回収することをチラシなど告知し、当日に一軒一軒を訪問しました。その結果、予想以上に集まり、またわざわざ食器などを空き店舗に直接持って来て下さる方もおられました。活動中は、静岡新聞や伊豆新聞といった地元紙の取材も受けました。また、この模様は松崎高校生の有志が参加しているプロジェクト内の動画部門で発表する予定です。
次回は空き店舗を使ってどのようなイベント活動ができるか、また運営体制をどうするのかを検討していきます。
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2023/09/25
【ミーティング】松崎高校生と地域の交流場所作り」(商店街班)(9月23日)
今回のフィールドワークでは、空き店舗を「地域における交流場所」として展開する上での今後の活動内容について松崎高校生と持ち主の方とミーティングを行いました。現在、松崎高校生の有志が地域の魅力を動画でPRするプロジェクトを進めています。そこで「地域における交流場所」での活動も、それに参画することとしました。具体的には、次回のフィールドワークにて「地域における交流場所」で必要な棚や追加のテーブル・椅子などを地域の住民の方々からリサイクルとして回収する模様をPR動画の一部として収めることとしました。
さらに、次回は回収したリサイクル品を空き店舗内に配置し、どのようなイベント活動できるかを検討していき ... 続きを読む
2023/06/26
【トライアル】松崎高校生と地域の交流場所作り(商店街班)(6月23日-24日)
今回のフィールドワークでは、実際に空き店舗を「地域における交流場所」としてトライアルを実施しました。まず店内を清掃し、テーブルや椅子などの備品を配置しました。また誰でも立ち寄れるカフェをイメージとして、食器やお菓子などのセッティングも行いました。
初日は偶然、通りかかった小学生も利用し店内でおしゃべりを楽しみ、静大生が学校の宿題のフォローを行いました。また従来から一緒に活動している松崎高校生とは、簡単なゲームも行いました。
こうした経験を元に2日目に、今後の利用方法や必要な備品などを話しあいました。次回以降は、棚や追加のテーブル・椅子などをどうするのかに加えて、運用方法の確定を目指して ... 続きを読む
2023/04/11
松崎高校生と地域の交流場所作りが始動(商店街班)(4月9日-10日)
今回のフィールドワークでは、前回のミーティングを踏まえて「地域における交流場所」候補地の持ち主の方へプレゼンを行いました。そのなかで、「若者がいること自体が、地域の活性化につながる」ということを共有し、無理なく集まる目的を作るために様々な意見を交換しました。特に持ち主の方からは、静大生が松崎高校生と一緒に活動することで、松崎高校生自身の学びになることの重要性を指摘いただきました。また松崎高校生からは集まる目的の1つとして、自習や町内の小中学校生に勉強などを教えるといった提案もありました。
そこで、プレゼン終了後、候補地で汎用性の高い使い方を行うためには、どのような備品が必要かなどシミュレーシ ... 続きを読む
2023/04/06
「まつざき魅力発見!Webスタンプラリー」を実施しました!(観光と防災班)(3月23日)
松崎町の魅力を地元の小学生に知ってもらう取り組みとして、「まつざき魅力発見!Webスタンプラリー」を実施しました。松崎町の主な観光スポットにスタンプ用QRコードを設置して、現地を訪問してもらうことで松崎町の魅力を体験して巡る取り組みです。今回のフィールドワークでは、各観光スポットにスタンプラリーのQRコードの設置を行いました。松崎町、松崎小学校と連携して、スタンプラリー実施の案内チラシの配布や実施を進めました。また、松崎町役場にて、今回のフィールドワークでのスタンプラリーの実施と今後の活動について報告を行いました。
スタンプ設置場所「道の駅花の三聖苑伊豆松崎」
大沢地区の桜
スタン ... 続きを読む
2023/03/07
松崎高校生と地域の交流場所作りへのミーティング」(商店街班)(3月3日)
今回のフィールドワークでは、「地域における交流場所をいかにして作り上げるのか」に対して
かつて惣菜店であった店舗を候補とし、具体的な「居場所の雰囲気(それに伴う備品・什器)」「資金を工面する方法」を2班に分かれてミーティングを行いました。
ミーティングには、松崎町役場の方や地域おこし協力隊の方にも加わっていただき、様々なアドバイスをいただきました。
特に、資金の工面も含めこの活動を持続させるためには、新たな松崎町在住のカウンターパートナーを中心とする組織作りの必要性も示唆いただきました。
そこでミーティングの内容をまとめ、次回以降に新たなカウンターパートナーに向けて、「交流場所」作りの ... 続きを読む
2023/01/25
「松崎高校生と地域の交流場所候補地の視察」(商店街班)(1月20 – 21日)
今回のフィールドワークでは、前回に松崎高校生とのワークショップで行なった「地域における交流場所をいかにして作り上げるのか」について、具体的な候補地を視察しました。
まず1カ所目は、個人所有の建物でキッチン設備が整っており、ちょっとした料理もできます。所有者の方の話では、食品開発や販売までも可能とのことでした。一方で、内装に関してはテーブルや椅子などが追加で必要です。
次に2カ所目は、町が管理しており実際に土日はカフェとして営業もされています。したがって内装は整っていますが、1区画あたりが小さく、松崎高校から距離があります。
視察後、松崎町役場で静大生・松崎高校生とでミーティングを行い、1 ... 続きを読む
2022/11/21
「松崎高校生と地域の交流場所作りへのワークショップ」(商店街班)(11月18-19日)
「地域における交流場所をいかにして作り上げるのか」について、松崎高校生とのワークショップを行いました。
まず、「ふれあいとーふや。」にて11/18(金)に実施された「ぷらっとカフェ2030」を見学しました。これは、「2030松崎プロジェクト」の一環として松崎町民とプロジェクトに携わる人たちが自由に意見を交換することを目的とした場です。そこで、プロジェクトの現状を知ること出来ました。
その後、松崎高校で前回のフィールドワークの際の募集に応募してくれた高校生有志6人と、ワークショップを行ないました。そのなかで、「高校生が放課後に集まれる様なカジュアルな交流場所(たまり場)」を作っていこう、 ... 続きを読む
2022/11/09
「焼津市「みんなの図書館さんかく」視察(商店街班)」(11月8日)
地域における交流拠点をいかにして作り上げるのかについて、ヒントを得るべく焼津市の「みんなの図書館さんかく」を視察しました。
同館は、館長の土肥潤也氏がドイツにおける公共スペースでの市民活動に触発されて生まれた施設で、シェア型図書館と言われるものです。一箱オーナー制度という、個人が本棚の一部を借りて書籍を揃え、それを会員が借りていく仕組みです。現在、同館では60名程度のオーナーがおり、個性豊かな品揃えになっています。また同館の一角にはチャレンジショップも設けられており、視察当日はコーヒーショップが営業していました。
土肥氏から同館の運営に関する工夫や立地する商店街への波及効果など、様々 ... 続きを読む
2022/10/24
松崎町の観光資源と地域の魅力を調査しました!(9月28日-29日/(観光と防災班))
今回のフィールドワークでは、松崎町の観光資源と地域の魅力を調査しました。松崎町には多くの観光資源があり、多くの観光客が来訪しています。大学生の視点から松崎町の観光資源や地域の魅力を調査して、写真などのビジュアルで情報発信しながら多くの方と共有していく企画を考えています。今回は、雲見と石部を訪問して観光資源を体験したり写真撮影し、企画の準備を進めることができました。海を眺めながらの渚の足湯、雲見海岸の絶景、巨大な門の様に見える千貫門、稲穂と彼岸花の美しい石部の棚田の風景、漆喰鏝絵の魅力を実感できる伊豆の長八美術館、長八記念館などを調査しました。また、観光協会と連携した松崎の魅力を観光客や町民と体 ... 続きを読む