今回のフィールドワークでは、松崎町内の3箇所の津波避難ビルと6箇所の津波避難場所と避難経路の状況について、現地調査を行いました。津波避難ビルである松崎町役場、生涯学習センター、環境改善センターは、町の中心地域に位置しており、津波到達までに周辺の地域住民が複数の入り口から建物内に逃げ込める様に避難準備が考えられていました。これらの建物は内部で繋がっており、建物内上層階や屋上に逃げることで想定されている津波から避難できる様に検討されていました。実際に建物内の階段を使って避難ビルを登り切るまでにかかる時間を確認したり、手すりのついた階段の状況などを確認したりすることができました。また、牛原山につづく斜面を利用した6箇所の津波避難場所についても、実際に避難路を登って避難行動をする際の経路の状況確認を行いました。急な階段や斜面を登る細い山道などの状況もあり、いざという時の津波からの避難に向けて、地域の人たちで避難経路の確認などを定期的に行なっておく必要性などについて話し合うことができました。今回の津波避難ビルや津波避難場所の状況確認の結果を踏まえて、今後は地域での避難場所に対する取り組み状況や認識について確認をして、安全に避難ができるための改善策の検討や提案を進めていく予定です。




