地域創造学環内山智尋ゼミ・河野さんが、沼津市社協主催のイベントで講義を行いました。(12月5日)

2023年12月5日に、沼津市千本プラザで居場所に関する情報交換会が開催されました。活動の目的は、居場所を開いてみたいけどどうしたらいいかよく分からない、という人を対象とした交流会で、少しでも実現につながればという思いから、沼津市社会福祉協議会が企画したものです。
今回は、内山ゼミの河野茉奈さんが、「なぜ居場所が地域に求められているのか?」、「居場所の効果」などについて事例を交えながら紹介を行いました。「認知症になったことを分かっていながらも、特に祖母に対する接し方を変えることもなく、地域とのかかわりが減っていく祖母のことを知りながらも何もできなかった」、「あの時何かしていればもしかすると祖母は今のようにはならなかったかもしれない」と、河野さん自身の経験がこの研究を始めるきっかけになっているそうです。そのような経験から、河野さんの卒論の研究テーマは、「どのような居場所が地域に必要か」ということで、現在も沼津市の地域活動にも積極的にかかわっています。
講演のなかで、河野さん自身が考える居場所像について、①自分たちがやりたいことを実現できる場、②相手のことをもっと知りたいと思う場、③生きがいを見つけることが出来る場、の3つのポイントから説明を行いました。事例紹介では、袋井市の「もうひとつの家」が掲げる理念、「いつ来てもいい、いつ帰ってもいい、出会い、縁を大切に、困ったときはお互いさまと助け合いが生まれている家」を紹介し、その運営のコツなどについて説明を行いました。地域の人たちもうなずきながら河野さんの話に耳を傾けていました。
このように、地域の会合等で学生が話をする機会をいただけるというのは本当に貴重な体験であり、沼津市社会福祉協議会に心から感謝いたします。

河野さんの発表の様子河野さんの発表の様子