活動紹介

2018年度後期の活動について

1.新設! 学内地域連携拠点とは…

 学内地域連携拠点とは、COC+事業を促進することを目的として今期より新設されたフィールドです。学務部教育連携室の協力のもと、静岡全域の大学生の県内就職促進や地域創造学環の広報、また、学生自身に地域創造学環が創設された理由やフィールドワークで自身にできることを考えるきっかけ作りなどを行うことを目指しています。

2.大正大学地域創生学部を知る!

 学内地域連携拠点として活動する上で、まず私たち自身が地域創造学環について深く理解する必要性を感じました。そこで、創設時期や学習内容、活動にいくつかの共通点がみられた大正大学地域創生学部を調査し、地域創造学環との違いを知る過程で地域創造学環の良さや改善点を探究することになりました。
調査の過程では、地域創生学部の学生及び教職員と二度の交流を行いました。一度目は10月19日に地域創生学部藤枝フィールドの1年生8名へインタビューを行い、二度目は1月12日~13日に巣鴨にある大正大学を訪問しました。
これらの活動を通し、地域創造学環と地域創生学部では学び方や内容が大きく異なることを知りました。地域創造学環が学生の自主性を重んじ、主体的に自由な科目を学ぶ中で独自の視点から地域課題に向き合う方法を用いているのに対し、地域創生学部は社会の疑似体験の一環として大学側から課題を与え、経済学を基盤としてより実践的なことを学ぶためのカリキュラムが組まれています。そして、この違いはフィールドワークの形式に最も如実に表れています。
地域創造学環のフィールドワークでは、学生が各自で静岡県内のフィールドを選び、3年間定期的にフィールドを訪れて様々な活動をする中で地域との関わりを深め、地域住民と協力してより魅力ある地域社会の創造を目指しています。対して、地域創生学部では、1年次には40日間大学側から指定された他県の地域に住み込む中で地域とは何かを考え、2年次には1年次に訪れた地域の特産品などを自分たちで仕入れ、大正大学の運営するアンテナショップにて販売する過程で都会での地域のPR方法や小売店の経営方法などを学びます。そして、3年次には2年かけて得た知識を活かして研究テーマや課題を各自で立て、1年次のフィールドに戻って自由に活動する方式を取っており、決められたテーマの中で自身の興味・関心の幅を広げ、新たな知識を得るためにどのような工夫をするかが求められています。
以上のような相違点から、地域創造学環の学びの自由度や地域との繋がりづくりでは優れているものの、活動のスケールや内容の実践性などによって身につく将来社会に対応する力の育成などでは地域創生学部に学べる点は多いと感じました。

3.地域創造学環の活動を知ってもらう!

 地域創造学環の活動を外部に伝えるための活動の一環として、地域創造学環のポイントであるフィールドワークを第三者の視点で観察し、活動内容を発信することになりました。具体的には、現在静岡県内に13か所(15テーマ)ある地域創造学環のフィールドワークに同行または取材をし、何を目的にどのような活動をしているのか、フィールドワーク先の住民との関わりはどうか、住民はどのような感想・意見を持っているか、などを調査します。調査内容が纏まり次第広報誌やホームページに掲載し、外部に発信する計画となっています。
 最初の活動として、11月3日~4日に松崎町のフィールドワークに同行しました。松崎町の散策や秋祭りの見学、片付け、町民との交流などの活動を通し、松崎町の伝統や文化、人柄、景観などを知ることができました。また、松崎高校では生徒数の減少に伴い松崎町の現状に関する質問紙調査を実施するなどの活動をしており、自治体以外で地域課題に取り組んでいる人の話を聞くことができました。
 松崎町での活動の詳細は、他のフィールドワークでの活動とともにまとめて発信します。