活動紹介

映画「涙」の鑑賞とフィールドワーク発表会

今回のフィールドワークで行ったのは、木下惠介監督の愛弟子である川頭義郎監督の作品「涙」の鑑賞とフィールドワーク全体についての発表だった。
映画「涙」は木下監督の影響を色濃く受けた作品ということで、2人の男女の恋愛が題材となっていた。その2人を取り巻く人間模様や台詞ではなく表情で登場人物の感情を表現する演出は、現代の映画しか知らない私たちでもとても楽しみ、感動する作品だった。
フィールドワーク発表の後、ある来訪者の方に言われた言葉がある。
「前提知識がなければ、どんな活動をしようと意味はない」
この言葉は、「木下惠介監督作品を幾つ見たのか?」と問われ「まだ見れていない」と答えた、「前提知識が足りていない」私たちに向けられた言葉だ。冷静になって考えれば至極当然と言える意見だ。ある物事を知らない人間が、その物事について批評するなどおかしな話かもしれない。
今回のフィールドワークで一番学んだことは、「まずはその場所、その人物について知ることが何よりも大切である」ということだった。