活動紹介

御前崎市におけるワーケーション振興の取り組み

 前回に続き、今回もワーケーションの振興に取り組んでいる自治体に伺って聞き取り調査を行うとともに、施設の見学をさせていただきました。今回は御前崎市に伺いました。
 昨年度から本格的にワーケーション振興に取り組まれておられる御前崎市では、市の観光物産館内の部屋をテレワークが可能なスペースに改修するとともに、市外の企業を招いてのモニターツアーを行い、市内の宿泊事業者の皆さんと意見交換を行うなどの取り組みをなされてきたということでした。そして、市内でこれまでにワーケーションの受け入れを行っておられる施設2か所を見学させていただき、実際の利用状況やワーケーションへの対応についてのお話を伺いました。
 既にワーケーションを受け入れてきた施設では、観光とワーケーションの共通点、相違点について具体的なお話を伺うことができました。そして、御前崎市におけるワーケーション振興は、市が直面する諸課題を視野に入れながらの取り組みであることも伺いました。いずれのお話も興味深い内容であり、貴重な示唆を得ることができました。前回のフィールドワークでは温泉観光都市である伊東市での調査と施設の見学でしたが、今回は広大な海を目の前にした調査と見学であり、2回の調査を通じて、ワーケーションのあり方は多様であることを身をもって経験することができました。
前回も述べたように、今後ワーケーションが定着するかどうかは企業の取り組み・企業における働き方に規定される部分(「需要」の動向)が少なからずあると考えますが、伊東市にも御前崎市にも「ワーケーションを(そして観光も)しないことはもったいない」と思える(「供給」側の)魅力があるという印象を受けました。「需要」側である企業の動向もさることながら、前回、今回の調査から「供給」側である地域の取り組みも重要になってくると考えました。
 年末のお忙しい中でお話をお聞かせいただくとともに、施設の見学も受け入れていただいた皆様には感謝申し上げます。

御前崎市の取り組みについてお話を伺う御前崎市の取り組みについてお話を伺う
施設の見学の様子1施設の見学の様子1
施設の見学の様子2施設の見学の様子2