活動紹介

伊東市におけるワーケーション振興の取り組み

 今年度のフィールドワークのテーマの1つに、これまで我々も少し関わってきた浜通りの旧服部家がリノベーションされてできたゲストハウスの利活用を検討することがあります。今回のフィールドワークでは、このゲストハウスの利活用を「ワーケーション」の視点で検討することをテーマに、「ワーケーション」の振興に取り組んでいる伊東市の皆様の取り組みについてお話を伺い、同市内でワーケーションを目的とした施設の見学をさせていただきました。
 日本を代表する温泉観光都市の1つである伊東市では、国の地方創生交付金を活用しながら、今年度から本格的にワーケーションの振興に取り組んでおり、市外への情報発信とともに、市内でのワーケーションに関する情報共有の取り組みに取り組まれていることを教えていただきました。その後、市内でワーケーションの受け入れを目的とした施設の見学をさせていただき、具体的な受け入れを想定したハード面の整備の状況についてのお話を伺いました。
 現在、地域が注目するワーケーションの取り組みですが、コロナ禍がやや収まったかに見える昨今の状況も認められる中で、通勤を義務とした働き方に戻るか否か、可能性は未知数である部分は否めないですが、ワーケーションは観光の要素も加味した新しい大都市-地域間の人の流れを生む可能性もあると考えました。伊東市の皆様の取り組みは温泉観光都市ならではの取り組みが背景にあることもあり、ワーケーションに取り組んでいく際にもまずは足元の地域づくりの取り組みが重要になるという印象を受けました。
 年末のお忙しい中でお話をお聞かせいただくとともに、施設の見学も受け入れていただいた皆様には感謝申し上げます。

伊東市役所でお話を伺う伊東市役所でお話を伺う
施設の見学の様子施設の見学の様子