2023年度、新たな学年に入っての最初のフィールドワークは、スルガ銀行さんとのサイクリングイベントに向けた準備から始まりました(スルガ銀行さんは静岡大学東部サテライトが入る「狩野ベース」の同居人です)。
伊豆半島は火山によってできたその地形によって、風光明媚な景勝地が数多いことはもちろんのこと、サイクリングをする人にとっては重要な道路の上り下りのアップダウンが激しいことから「サイクリングの聖地」と呼ばれてきました。さらには、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の自転車競技のうち、マウンテンバイクとトラックが伊豆で開催されたこともあり、地元の自治体や企業は現在、オリンピックのレガシーを生かしたサイクルスポーツイベントの推進に取り組んでいます。
こうした地域の取り組みがあるなかで、「地域づくりとジオパーク」のフィールドワークとしては、ふらっと月ヶ瀬さんでの「おもしろ自転車」の取り組みに加えて、今回、スルガ銀行さんと共催での観光的なサイクリングイベントを進めることになりました。
4月1日は試走ということで、普段運動している学生もそうでない学生も含めた6名が、走行距離50㎞、獲得標高1000mのアップダウンをサイクリングしてきました。今回検討するルートは浄蓮の滝、滑沢渓谷、筏場のわさび田などの中伊豆のジオサイトをつなぐものです。
各サイトでは学生ガイドがツアー参加者に対してガイドを行う予定です。しかし、初めて訪れた場所もいくつかあるため、改めてジオサイトの内容について調べて学ぶとともに、ガイドとして魅力的なプレゼンテーションを行うスキルを身に着ける必要性を感じました。またサイクリングツアーは車やバスでの移動と異なり、体を使った運動をしてジオサイトにたどり着くことになります。その意味では、いつも以上に食事や飲み物といった五感をフルに活用したガイドテクニックも必要になりそうです。
今後はジオガイドの方々に相談をしながら、コンテンツとスキルを上達する機会をもちたいと考えています。
最後になりましたが、試走の準備をしてくださったスルガ銀行の皆様、ありがとうございました。7月の本番に向けてよろしくお願いします。
https://twitter.com/surugabank_road/status/1641964170752196609?s=46&t=a8hddPyVhXvc3LQxo6UacA