活動紹介

「ふらっと月ヶ瀬」でおもしろ自転車交流と地域づくり計画策定グループワークを実施しました(1月21日)

伊豆市にある「ふらっと月ヶ瀬」は社会福祉法人春風会が運営する複合施設です。複合施設には、デイサービス、こども園、就労支援事業所があり、高齢者、子ども、障害者が日常的に触れ合いながら過ごせるしくみになっています。このふらっと月ヶ瀬はもともとは月ヶ瀬小学校があったところで、今でもその面影がありますが、10年前に施設を改修するにあたり、当初かかわったメンバーたちには、この施設が地域づくりの拠点となり、誰からも愛される場所にしたい!という強い願いがあったそうです。
昨年、この施設におもしろ自転車を製作するオートクラフト・IZUさんがいろんなおもしろ自転車を持ってきてくださり、施設の園児、障害者、高齢者と交流する機会をもったところ、皆が笑顔に元気に自転車に乗る姿を見て、施設の関係者も驚き、このおもしろ自転車のもつパワーを改めて認識しました。そして、このおもしろ自転車を活用し、施設内の交流促進や施設外の人たちとの交流ができないかということで、今回静岡大学の学生たちに企画作りに加わってもらうことになりました。
1月21日は、まずは最初の1時間程度をつかって、施設の中庭で障害者と高齢者の方たちと一緒におもしろ自転車に乗りました。学生の中には障害者と接するのが初めてという人もおり、戸惑いもあったようですが、しばらくすると皆打ち解けて、自転車に乗せたり乗せられたりと、楽しく交流する姿がありました。

そのあとに、施設内のカフェスペースにて、ふらっと月ヶ瀬さんから施設の状況や今後の構想についてお話をしていただきました。地域とのつながりもいろいろとあることや、指定避難場所でもあるため、以前の台風被害があったときには52名がここに避難されてきた話なども紹介されました。
これらの話を聞いたうえで、学生たちには、2つのグループに分かれ、この施設を拠点とした地域づくりの3年計画の策定に挑戦してもらいました。おもしろ自転車のイベントも重要な一つの手段ととらえ、長期的な地域づくりを進めるにはどのような成果、活動が必要か、さまざまなアイデアが出されました。例えば、卒園生と一緒にワークショップを開催することや、防災リーダーを育成する場としても活用すること、楽しめる場・落ち着ける場・学べる場としての機能を果たすことなどが挙げられました。今後は、これらの長期計画に基づいて、各活動の計画を具体的に立てながら、ふらっと月ヶ瀬を拠点とした地域づくりを進めていきたいと思っています。学生にはそれぞれの専門性を活かして、活動を企画したり、何かを実証したり、いろいろなことにチャレンジしてほしいと思います。