活動紹介

KURURAさん、オートクラフトさん、ホールアース自然学校さんのイベントを視察しました(12月3 – 4日)

今回のFWは2日間にわたり活動を行いました。
まず、2022年12月3日の午後のFW活動は2つグループに分かれて実施しました。
一つのグループは、修善寺駅付近のフリースペースを活用して実施された、情報誌「KURURA」の発表イベントに参加しました。「KURURA」は地元の小学生により取材、執筆、編集された雑誌であり、作成開始から今年で10年目を迎えるということでした。小学生たちが主体的に地域にかかわることで地域に対する理解や愛着を深め、情報誌という成果物が地域に受け入れられ、そのことが子供たちの成長過程にとり大きな意義をもたらしていると実行委員系のメンバーが話していました。この活動に参加した1年生の杉山さんからは、自分自身も高校生の時にこのような活動に参加したことがある経験を振り返りつつ、KURURAの取り組みが一歩先を行く誇らしい活動であること、またこの経験はこれからの大きな糧になることが感想として述べられました。この言葉により小学生たちがとても勇気づけられたと、のちに担当者が教えてくれました。

修善寺駅前にあるフリースペースでのKURURAのイベントの様子。
修善寺駅前にあるフリースペースでのKURURAのイベントの様子。

もう一つのグループは、社会福祉法人春風会が運営する北狩野ケアセンターにおいて実施された、オートクラフトさんによる高齢者と子供の交流イベントに参加しました。ちなみに、オートクラフトさんは修善寺でおもしろ自転車を制作する会社で、以前にもイベントに参加したことがあります。当日は、残念ながらコロナの影響で、施設で生活するショートステイやグループホームの高齢者と一緒に交流することはかないませんでした。
北狩野センターでは月2回子ども食堂を実施しており、以前は施設内の一室の大きなテーブルを囲みながら、子供たちが楽しく交流しながら食事する場を提供していたようですが、最近はコロナの影響でお弁当の配布のみとなっている状況だそうです。子どもたちも高齢者も交流する機会が減り、そんな状況を少しでも変えようと今回おもしろ自転車イベントが企画されたというわけです。イベントには、センター付近に住む子供やその家族約60名が集まり、施設で配られた焼き芋を食べたり、子供が自転車で遊んでいる間は大人同士が交流するなど、それぞれが自由に楽しむ様子がうかがえました。
このイベントに参加した、2年生の長沼さんと綿引さんは、このおもしろ自転車というスポーツがもたらすコミュニケーションツールとしての効果についてより深く研究をすすめたいと考えているようです。今後は、内山さんを加えた2年生3名が中心となり、保育園、高齢者デイケア、就労支援が一体化した複合施設でのおもしろ自転車イベントを企画しており、おもしろ自転車の効果の実証と同時に、経営面も考慮した持続的なイベント実施のあり方について、施設の人達やオートクラフトさんと一緒に模索していくと聞いています。とても期待しています。

施設の駐車場スペースには7種類ほどのおもしろ自転車が用意された。子どもや施設の人達を交流を楽しむ学生たち。
施設の駐車場スペースには7種類ほどのおもしろ自転車が用意された。子どもや施設の人達を交流を楽しむ学生たち。

12月4日午前は大室山にてジオパークのジオサイトとしての保全の様子、観光上の利用の状況について現地地視察を行った。池総有財産管理会が中心となり、大室山の自然環境の維持管理を行うとともに、山焼きの文化・歴史的な価値とともに観光利用をすることで景観を保全している様子を視察した。
午後は、ホールアース自然学校さんが実施する「森・里・川・海のつながり学習会 狩野川編」に参加して、自然体験学習の進め方について視察しました。当日は、「森は海の恋人」のスライド上映と解説を聞いたうえで、狩野川の水質調査や水生生物採取を体験しました。

参加者の方に水生生物について説明するホールアール自然学校の馬場龍一さん
参加者の方に水生生物について説明するホールアール自然学校の馬場龍一さん