10月某日、地域創造学環内山智尋ゼミ生・瀧川理越さんが、沼津市香貫地区センターで行われた「地域包括ケアシステムの構築に向けた検討会」に参加し、「高齢男性の地域活動参加率を高めるためにはどうすればよいか」というテーマで特別講演を行いました。
瀧川さんは、沼津市内の一部の地域における地域活動の現状を分析し、解決策を提案したり、20分の講演をし、市の関係者の方など約80人の参加者から多くの称賛の声を受けました。
瀧川さんは先行研究や統計から男性参加に関する実態を報告し、なぜ社会参加が必要なのか、どのように支援していくべきなのかなどにつき、丁寧に説明をおこなったあと、自分が考える解決策として3つの提案をおこないました。
まず1つ目は、男性の興味関心にあった企画をすること。家の中での楽しみと外の世界をつなぐ機会をつくることを提案しました。2つ目は、参加のきっかけをつくること。広報誌や回覧板はほとんど効果はないようで、やはり身近な人や自分のことをよく知るひとからの誘いがポイントのようです。3つ目は、場にこだわらない社会参加のあり方を考えること。例えば、日常生活のなかに緩いつながりをつくることや社会のなかで何か役割をもつことができないだろうかという問いかけがありました。
具体的には、移動販売の場を活用したつながり作りや沼津市で行われている「ちょいてつサービス(ちょっとしたお手伝いを低価格で提供するサービス)」もいい機会になるのではないかと提案されました。そして、県外の事例を紹介することでより具体的な方法を提示しました。
市の関係者など80名ほどの参加者からは、「客観的な分析に基づいた講演で非常に分かりやすかった」、「具体的な提案が考えられていて素晴らしいと思った」など、ありがたいコメントを多くいただきました。
また、当日の模様が沼津朝日新聞にて大きく報じられました。
▶沼津朝日新聞 2023年11月12日(日)日刊1面 掲載