今回のフィールドワークは、かつて浜通りに滞在した小泉八雲に注目し、本学の附属図書館で八雲と浜通りならびに焼津に関する資料を学術雑誌から探す作業に取り組みました。注目した雑誌は小泉八雲顕彰会が公刊する『八雲』で、本学の図書館に創刊号から全て所蔵されていたため、目次と内容に注目しながら、これらのテーマに関する記事や論文を探し、概観しました。
東京帝国大学で英文学の講師をしていた小泉八雲が夏の長期休暇時に浜通りに滞在し、焼津に関わる作品も残してきたことはこれまでのフィールドワークでも聞いてきましたが、このことに注目する活動はしてきておらず、今回初めてこの事実に注目した活動に取り組みました。
当然ながら、小泉八雲は文学の視点で注目され、議論されることが多いですが、この雑誌を繙くと焼津や浜通りで滞在した際のエピソードがそれなりにあり、それらに注目している皆さんがおられることがわかりました。我々は文学というよりは社会科学的な観点からフィールドワークに取り組んでいることもあり、こうしたエピソードや研究蓄積をどう活かせるかということを検討することが課題だと考えました。
今年度から人文社会科学部で新たに始まったフィールドワークが始まり、焼津・浜通りフィールドがその活動フィールドの1つになり、人文の受講生も参加して合同で取り組みました。
活動紹介
2025/02/14 焼津市 浜通り