活動紹介

2018年度後期活動報告(環境班)

2018年10月13日(土)

 ふじのくに地球環境史ミュージアムにて開催されたアースサイエンスウィークジャパンに参加しました。午前中は、ふじのくに地球環境史ミュージアム内の視察及びジオガシ旅行団による「ジオ菓子作り」を体験しました。ふじのくに地球環境史ミュージアムでは、静岡県内の地形のでき方や生態系サービス、自然や里山についてなど、地球の成り立ちから人の営みまでを網羅的に説明しており、ジオ教育の一端を担っていると感じました。そして、「ジオ」「エコ」「ヒト」の3要素をつながることが「ジオパーク」であるということを再確認できました。

ジオ菓子作りの様子ジオ菓子作りの様子

2018年10月14日(日)

 13日と同様に、アースサイエンスウィークジャパンのプログラムに参加させていただきました。アースサイエンスウィークジャパンの参加者と伊豆半島ジオパーク「ジオリア」を訪れ、ジオパーク専任研究員の方々のお話を聞きました。その後、ジオパークの見どころサイトである「船原スコリア丘」や「御浜岬」、「大瀬崎」を訪れました。そこではそれぞれのサイトにおける大地の特異な景観の成り立ちをガイドさんが説明してくださり、自然の営みや迫力を直に感じることができました。

ジオリア内で説明を受ける様子ジオリア内で説明を受ける様子

2018年12月1日(土)

 昨年度から作成している環境負荷センサーの実証実験を行うため、センサーを旭滝に設置しました。太陽光パネルとパススルー型モバイルバッテリー、電源コントローラー、センサーをつなぎ実験を行いました。センサーは後日回収され、現在は大学に持ち帰ってデータの分析と装置の改良が進められています。

センサー設置の様子センサー設置の様子
センサー内部の様子センサー内部の様子

センサー設置後、韮山時代劇場に向かい「日本ジオパーク中部ブロック伊豆半島大会」のお手伝いを行いました。

2018年12月2日(日)

 1日と同様に、韮山時代劇場で行われている「日本ジオパーク中部ブロック伊豆半島大会」に参加しました。今大会のテーマが「文学・文化」ということでジオと人とのつながりを学ぶ機会でした。また、ジオパーク専任研究員新名さんによるジオパークの最新動向についての講義を受け、ジオパークとはそれぞれで違う自然の成り立ちと人と自然の関わりを過去・現在・未来に沿って考えることができるということを学びました。その後、伊豆半島の地質を学ぶジオツアーに参加して、物品販売のお手伝いとこれまでの活動報告のポスター発表を行いました。そして、伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念シンポジウムにも参加しました。この講演ではジオパークに必要なものは地質遺産だけではなく次世代のジオパークを担う原動力となる「人」が重要であると学びました。

物品販売の様子物品販売の様子

2018年12月25日(火)

 ネクスコ中日本さんのご協力のもと、伊豆半島ジオパーク推進協議会による新東名高速道路の工事現場での地層の剥ぎ取り作業に参加しました。工事現場の地層からは富士山の宝永噴火の火山灰などの跡を観察することができました。また、地層を標本化することもジオパークの大事な保全の役割のため、それを間近で体験する事ができて感動しました。

剥ぎ取った地層の様子剥ぎ取った地層の様子

2019年2月27日(水)

 今回は、西伊豆の防災をテーマに活動を行いました。伊豆半島ジオパークガイド協会会長仲田さんの案内のもと、ジオパーク専任研究員の鈴木さんと共に、宇久須地区、賀茂地区、浮島地区のまち歩きを行いました。その後、東海工業株式会社さんのご厚意により、珪石鉱山の見学をさせていただきました。また、浮島ジオサイトを訪れ、火山のマグマによる奇岩を観察しました。
 まち歩きでは、沿岸部の住民の避難先の確認や避難道の確認を行い、いかに早く高いところに避難できるのかや、災害時に発生する問題点などを考えました。

珪石鉱床の様子珪石鉱床の様子

2019年2月28日(木)

 27日に引き続き、伊豆半島ジオパークガイド協会会長仲田さんの案内のもと、伊豆半島ジオパーク専任研究員鈴木さんと共に、仁科地区の防災まち歩きを行いました。仁科地区では、津波避難場所として指定されている場所に行くまでに、川を渡らなければならないなど、様々な危険があることが分かりました。また、避難場所に行くまでに植木鉢のおいてある避難道を通る必要があったり、ドアノブがさびていたりするなど、課題が見つかりました。
現在はデジタル化が進み、インターネットが無くてはならない、ネット社会となっています。そこで、国立研究開発法人防災科学技術研究所のWebサービス「eコミュニティ・プラットフォーム(eコミ)」を活用し、防災に関しての情報共有ができるネットワークを作りたいと考えています。具体的には、避難時はもちろん、平常時から危険な箇所等を地域住民自ら、リアルタイムで更新していくものです。また、地域住民だけではなく観光客にも身近に使ってもらうために防災情報だけではなく、日常生活や観光地の口コミが投稿できるようなシステムにしたいと考えています。